「平成最後の・・・」2018.12.01

 今、大きく日本の形が変ろうとしている。来年5月には天皇陛下の退位に伴って「平成」も
終了し、新しい元号となります。通常は天皇陛下の崩御で変わる元号ですが、その昔は、大災
害や乱戦が起きた後に世を一新する願いを込めて元号を変える「災異改元」というものもあっ
たそうです。この節目にもそんな願いを込めずにはいられません。
 
 さて、2025年に開催される国際博覧会(万博)の開催地が大阪に決まりました。
大阪では1970年の大阪万博から55年ぶりの2度目の開催になります。「太陽の塔」をシンボ
ルに開催された前回の万博のテーマは「人類の進歩と調和」。
高度成長期の日本の重工業の未来などが続々と紹介されました。
 そして今回のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。サブテーマは「多様で心身とも
に健康な人生の送り方」、「持続可能な社会・経済システム」となっています。
 大阪誘致最後のプレゼンテーションでは、ノーベル賞受賞者の山中伸弥京都大ips細胞研究
所長が「再生医療研究や健康長寿への取り組みが、貧困や飢餓など地球規模の問題解決に貢献
する。そして2025年の大阪万博は未来の科学者たちを魅了してやまない驚きの実験室になる
だろう」とスピーチしました。
 ワクワクするのも事実ですが、はたして経済の発展や科学の進歩だけで本当の意味での豊か
で成熟した国と言えるのだろうかと疑問です。
 
 今年実際にあった本当の話。北海道のとある施設にヒグマが4頭展示されていました。その
檻はわずか2畳ほどで床は湿ったコンクリート。観光客、特に海外からの観光客からは飼育状
態に対するクレームが日本動物福祉協会に相次ぎました。協会が視察に訪れたところ、その施
設は今年建て替えになるにも関わらず、ヒグマ舎の改善は見込まれないということ。そこで協
会は日本中の引き取り可能な施設を打診しましたが、年を取ったヒグマを引き取る施設はあり
ません。すぐに手を挙げたのは日本ではなく英国のヨークシャー・ワイルドライフ・パーク。
彼らはヒグマ4頭のために安全で快適な輸送檻を特注し、入念な輸送計画を立て、なんと
7500万円の費用を自分たちで払って引き取ってくれました。無事に英国に着いたヒグマた
ちは、生まれて初めて柔らかで乾いた藁を見たかのように、その上でころころと転げまわった
そうです。
 オリンピックや万博で世界中の人がこの国を訪れるでしょう。世界に恥じない豊かな国で
あるためには、人のいのちのみならず動物のいのちも大切にする日本でありたい。
 
 徒然なるままにこのコラムを続けて参りましたが、勝手ながらここで一旦筆を置き、
また新たな企画で発信したいと思います。ご愛読いただきました皆様ありがとうございました。
 
 来年が皆様にとってよい年になりますように・・・。
 
 
                         by 福岡のHandsome Woman

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