「平成最後の夏が終わり・・・」2018.09.01

 猛暑の夏もようやく一段落。朝夕にはトンボの姿も時折見かけるようになってきま
した。トンボは常に前向きに進むので「不退転」を現しているとして、武士が好んだ
虫だそうです。アメリカインディアンの間でも「勇気の象徴」とされています。
 先月、山口県で行方不明になっていた2歳の男の子を発見し、一躍時の人となった
スーパーボランティア尾畠さん。尾畠さんのインタビューをテレビで見ていた私は驚
きました。彼の肩に一瞬トンボが止まったのです!
 その後次々に明らかになってきた尾畠さんの長年のボランティアの積み重ね。
あのトンボは「この人は本物だよ」と教えていたのかもしれません。
 
 不祥事や災害で沈んでいた日本列島に明るいニュースを運んでくれた2歳の男の子
と、スーパーボランティア。しかしこの夏もうひとつ、猛暑を吹き飛ばす勢いで日本
中を熱くしてくれた若者たち。甲子園で活躍した「金足農業高校」のナインです。
私立高校が圧倒的な強さを見せる中、公立の農業高校は1校だけ。そんな彼らの快進
撃はまさに高校野球の本来あるべき姿を見せつけました。
 吹き出す汗、真っ白な歯、彼らは自分たちの校歌を弓なりになって力強く「霜白く
さこそ凍れ。見よ!草の芽に日の恵み。農はこれ たぐひなき愛。日輪の たぐひな
き愛・・・」と誇り高く歌いあげるのです。この美しい雄姿を私は忘れないでしょう。
 今年は100回目の甲子園、何か起こる予感がしていた私は「これだ!これだった
のだ」と思わず膝を叩きました。
 何よりも彼らは野球を心から楽しんでいました。そんな若者たちを育て上げた監督
や地域の皆さんも凄い!!この節目の大会で本物の高校球児の姿を見せた金足農業ナ
イン。ブラボー!!そして、連覇のプレッシャーに打ち勝った優勝校大阪桐蔭の彼ら
にも惜しみない賛辞を!!甲子園が終わるとともに夏が終わったと感じます。
 
 そんな100回目の甲子園でしたが、その歴史の中でやはりどうしても考えさせら
れる事がありました。5年間大会が中止になった時期があります。太平洋戦争です。
高校球児たちの夢は戦争で打ち砕かれました。戦争の犠牲は人間だけではありません。
「勝つために犬の特別攻撃隊を作って敵に体當りさせて立派な忠犬にしてやりませう」
戦争中に犬の献納を呼びかける回覧に書かれていた文章です。この時期、多くの犬が
軍人さながらに見送られて「出征」したり、軍人の毛皮や食料として命を奪われまし
た。戦後生まれで戦争体験のない私は、最近そのことを知り衝撃を受けました。戦争
は狂気です!
 
  ものいはぬ 馬らも召され 死ぬるはや   小澤 青柚子
 
 
                       by 福岡のHandsome Woman

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