「自然と動物と人の関わり」2018.05.01

 風薫る新緑が眩しい季節。冬の間に蓄えた成長エネルギーを、樹々が一斉に放出する
その姿にはとてつもない勢いを感じます。自然が作り出す「緑」という色は実に多彩で、
見ていて飽きることがありません。思わず両手を広げて五感のすべてを使って全身で
この新緑のエナジーを受け取りたくなります。
 

 そんな新鮮な緑で飾られた山々ですが、その中に暗い緑一色の広い地帯があちこちに
あることに気づきます。杉や檜などの人工林です。日本国土の70%は森林、そしてその
中の40%がこの人工林です。
 先日の大分県中津市の山崩れの現場も人工林。先の朝倉の水害の時も被害をさらに
甚大にしたのは人工林の倒木でした。人間の手で植栽された人工林は、下草刈り、間伐、
枝打ちなど人間がサポートして管理し、伐採と育成を繰り返す森林です。
 手入れの行き届いた人工林は生き生きとしています。しかし今は荒廃・放置されている
ものがほとんどです。放置されたまま伸びた樹々は、光が当たらないので幹が細く、当然
根も浅いので倒木となりそのままにされています。下草も生えず暗いので多様な生物も
住めません。豊かな森林とはとうてい言えないようなところに、集中豪雨がきたら・・・
地震がきたら・・・と考えると恐ろしくなってしまいます。
 

 さて今回の動物のコーナーでは、動物福祉(アニマルウェルフェア)の基本「5つの
自由(5Freedom)」をご紹介したいと思います。この「5つの自由」は家畜やペット、
動物園などの展示動物、実験動物など、人間の飼育下にあるあらゆる動物の福祉の基本
として世界中で認められており、イギリスでは動物福祉法2006の第9条に動物の責任者
の義務、動物のニーズという形で法律として定められています。
 以下がその5つの項目です。
 1、飢えと渇きからの解放(充分な食事と水は与えられているか)
 2、不快からの解放(暑さ寒さが考慮され、危険物がない環境で飼育されているか)
 3、痛み、傷害、病気からの解放(健康面の配慮がなされているか)
 4、恐怖や抑圧からの解放(精神的な苦痛がないよう配慮されているか)
 5、正常な行動を表現する自由(その動物本来の行動を表現できているか)
当たり前の内容だと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、これすらも守られない
まま動物たちが使役されているのも事実です。
 動物や自然が好き、嫌いに関わらず、地球人としての私たちに必要なのは「人と動物と
自然が共に生きていくための正しい知識」です。互いに地球に存在する者として過干渉せず、
互いに補いあうような関係を維持していかねばなりません。
 

 久々に一句拝借 「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」 山口素堂
 
 
                       by 福岡のHandsome Woman

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